速読!?

速読教室のネット広告をときどき見かけます。速読の話は昔からよく聞きますし、私自身も何通りかの教材やソフトウェアを買って使ってみたことがあります。

確かに、訓練によってある程度は誰でも速読ができるようになり、集中力もつくようです。眼の動かし方や視野の広げ方などをあれこれトレーニングし、読んだ内容をどれぐらい記憶できているか、などを試すのがどの速読教室でも共通です。

さてしかし、速読は何のために必要なのでしょうか。読まずに積んである蔵書を読んで片づけるため? 明日の試験勉強が間に合わないから、教科書を速読で頭に入れるため? テレビに出たいから?

そもそも人は何のために本を読むのでしょうか。知識を得たり、大好きな作家の小説を読んだり、自分の視野を広げ、自分を成長させるためじゃないかなと私は思います。

自分の読書の世界に速読の技術を持ち込んだ場合、速読が役に立つ分野はとても限定されると思います。例えば、楽しむために読む小説を速読することは、人生の楽しみ方を知らないバカのすることじゃないでしょうか。

それなら、速読は勉強の役には立つのじゃないか。その通りです。しかし、勉強の分野でも、役に立つ場合とそうでない場合に分かれます。教科書を丸ごと1冊速読して全部暗記したとしても、一部の科目を除いてあまり役には立ちません。勉強は、その過程の途中で様々なトレーニングを必要とします。例題をすべて暗記したところで、数学の問題が解けるわけではないんです。

こんなことを書きながら、実は私の教室でも近々速読を教えようかと考えています。その目的は、本を読まない小学生や中学生に、本を読むことの面白さを伝えることにあります。また、速読のトレーニングを通して、学習時の集中力を養成することも目的の一つです。そういう目的に合った内容と技術を教えてくれる先生と出会いましたので、興味のある生徒さんや保護者の方はお楽しみに。

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